誰かの花


誰かの花|監督:奥田裕介|2021年|日本|115分|5.1ch|アメリカンビスタ
製作:横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会
宣伝・配給:GACHINKO Film

UDCast

東京国際映画祭

Introduction

横浜黄金町で30年営業を続ける2スクリーンの老舗の映画館、横浜シネマ・ジャック&ベティ。映画愛あふれるセレクトによる作品上映は地元のみならず県外にも多くのファンを持つ。そして映画界の重鎮の映画監督・俳優は元より若手映画監督からも愛されている映画館でもある。
本作は、2021年に30周年を迎えるジャック&ベティの企画作品としてつくられた。

Story

鉄工所で働く孝秋は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義とそんな父に振り回される母・マチのことが気がかりで、実家の団地を訪れる。
しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないのか、彼を見てもただぼんやりと頷くだけであった。
強風吹き荒れるある日、事故が起こる。
団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆けつける騒動となったのだ。
父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。
だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が…。
一転して父への疑いを募らせていく孝秋。
「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。
それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひとつの〈答え〉とは。

Cast

カトウシンスケ

野村孝秋 役

吉行和子

野村マチ 役

高橋長英

野村忠義 役

和田光沙

楠本灯 役

村上穂乃佳

長谷川里美 役

篠原篤

岡部聡 役

太田琉星

楠本相太 役

カトウシンスケ / 吉行和子 / 高橋長英
和田光沙 / 村上穂乃佳 / 篠原篤 / 太田琉星
大石吾朗 / テイ龍進 / 渡辺梓 / 加藤満 / 寉岡萌希 / 富岡英里子 / 堀春菜 / 笠松七海

Photo

Comments

映画に寄せられたコメントをご紹介いたします。

たった一言の台詞で、映画の中にグッと引き込まれることがある。
たった一つの仕草で、映画の中がパッと豊かになることがある。
映画のマジックみたいなものだ。
だからこそ難しく、そんな映画には滅多に出会えない。
と思っていたら、『誰かの花』の登場人物たちの些細な言動に、僕は何度も心を揺り動かされた。
やられた。
静かに大胆に愛を持って人間を描き切ろうとする奥田監督の仕業だ。

中野量太

映画監督

主演のカトウシンスケさんは僕の初長編映画『ケンとカズ』でご一緒しました。
『誰かの花』でのカトウさんの孝秋というキャラクターは他のどの作品でも見る事のない、
力強く揺るぎないけどとても繊細な“眼差し”でした。
そんなカトウさんの眼差しを引き出した奥田裕介監督の手腕に激しく嫉妬です。
10年経っても全く色あせないであろうこの『誰かの花』は必ず今、映画館で見るべき映画です!

小路紘史

映画監督

この痛みは一生消えないのだろう
一瞬忘れたとしても泣いたり笑ったりしたとしても
だけど多分それでいいのだ
寄り添って生きていくしかないのだ

勝手に自分だけの「誰かの花」がみんなの「誰かの花」になることは喜ばしいことなのだけれど、ここだけの話正直嫌だ

出演されている俳優皆さんが素晴らしい

主演のカトウシンスケが本当に素晴らしい
だってあのシーンで泣かされるなんて誰が想像できる

僕は考秋を知ってる
何処かできっと会ってる、もしかしたら
いつかこの先の僕なのかもしれない

倉本朋幸

演出家

奥田監督は物語の面白さと引換えに、映画に宿る人々を断罪するような事は決してしない。
その作家としての勇気と優しさに満ち溢れた贈り物が、どうかあなたの心に届きますように。

藤元明緒

映画作家・「海辺の彼女たち」

この映画は観る人を選ぶと思う。
観る人もこの映画を選ぶと思う。

繰り返し靜かに上映され続け、
疲れ果てた誰かの思考に別の道を示し
観る度に視界すら変化しながら

決して取れることのない悲しみの
胸の内の僅かな希望になれる気がした。

片岡礼子

俳優

心の中で問い続けた、
『私ならどうする?』かと。

観終わった後、空を見上げ
台所でペルシャ料理を作る大事な養母を抱きしめた。
守りたいものがある、全ての人間に。

光というのは、時に眩しく時に残酷だ。
真実を知った時に人はどう動くのか。
散りばめられた心の破片と、
溶接されていく記憶。
もう帰ってこない影を追い求めて。

誰かの花、
その答えはアナタと私にしかわからない。

サヘル・ローズ

俳優

心の中で問い続けた、
『私ならどうする?』かと。

痴呆症の同居の父による植木鉢落下事故という現実でも本当に起こってそうな題材をリアルタッチで顛末を描いていて非常に興味深く観た。

主演のカトウシンスケは存在感があり良い味を出していた。
吉行和子,高橋長英のベテラン勢も安定感のある演技で映画に自然と没入できた。

奥田裕介監督が撮影に4年かけたと言うことだけあり、ワンカットごとの演技の細かさリアリズムは見応えがあった。

奥浩哉

漫画家

昨年某対談で奥田監督は「人々がマルチタスクになっている」と仰った。何かをしながら片手間で嗜めるような軽量で風通しのよいものごとが好まれる時代において、奥田監督はこの映画に高密度の重力を与えていると感じる。その重力はきっと、考えることや感じることから遠ざかりつつある者たちを熟考の場へ呼びもどす力を持っているのだ。

日食なつこ

ピアノ弾き語りソロアーティスト

家族って身近だけれど、実は一番向き合うのが怖いものでもある。
そんな怖いものや悲しい真実には蓋をしたい。幸せなことにだけ目を向けていたい。

『誰かの花』を観た時、無理矢理その蓋を開けられたような痛みがあった。
映画に「嫌でも現実に目を向けろよ」といわれた気がした。
でもそれと同時に、「自分の痛みは自分と時間しか癒せない」ということを教えてくれる、"みちしるべ"のような作品だった。

HONEBONE/EMILY

ミュージシャン

確かに明らかな悪意と共に生きている人たちはいます。
傷つけることが目的の純粋な悪はあります。

でもそんな悪いやつらを掃除したらみんな仲良く平和な世界に!
…な~んてならない。逆立ちしてもならないんです。

悪いやつが一人も出てこないのに。
[みんなが一生懸命で誰かに優しいだけなのに。
そこにも加害と罪は生まれ、それはとても。とんでもなく重い…。

この後味。ぜひ味わってほしいです。

家に持って帰ってずっと噛んでられる映画。

安田弘之

漫画家

崩れる寸前の積み木のような緊張感と鮮烈な風と光に魅せられました。
そしてカトウシンスケさんの「さよなら」。
これを聞くためにも見て欲しい作品でした。

深田晃司

映画監督

登場人物が抱える逃れられない矛盾に、胸が張り裂けそうになった。
善と悪が同居する人間の残酷さは、心にじっとり残り続ける。

日向史有

ドキュメンタリー監督

STAFF

脚本・監督:奥田裕介
撮影: 野口高遠|照明 : 高橋清隆|録音:高島良太|衣装:大友良介|ヘアメイク:ayadonald / 大久保里奈|制作:佐直輝尚|助監督:松村慎也 / 小林尚希 / 高野悟志|音楽:伴正人|整音:東遼太郎
エクゼクティブプロデューサー:大石暢 / 加藤敦史 / 村岡高幸 / 梶原俊幸
プロデューサー:飯塚冬酒

脚本・監督:奥田裕介

1986年生、神奈川県出身。日本映画学校(現・日本映画大学)で映画制作を学ぶ。
映画やドラマの現場で演出部や制作部を経験。
ドキュメンタリー映画の構成、ミュージックビデオの脚本・監督、舞台でも脚本提供や作・演出など多岐にわたり活動。本作が劇場公開作品第2作目となる。

プロデューサー:飯塚冬酒

『世界を変えなかった不確かな罪』(奥田裕介 監督)、『夢こそは、あなたの生きる未来』(小野篤史 監督)、『FRIDAY』『歌と羊と羊飼い』(四海兄弟 監督)など

撮影:野口高遠

1986年生、千葉県出身。映像カメラマン、ビデオグラファー。映画・CMなどのカメラマンとして活動。『書くが、まま』(上村奈帆 監督)、『透明花火』(野本梢 監督)、『世界を変えなかった不確かな罪』(奥田裕介 監督)など

音楽:伴正人

作曲屋・作曲家・指揮者・編曲家。昭和音楽芸術学院にて作曲を昭和音楽大学にて指揮と作曲を学ぶ。映画、ミュージカル、ゲーム音楽、テーマパークBGM制作など幅広く活動。国内および海外の作曲コンクールにて数多くの受賞歴あり。『歌と羊と羊飼い』(四海兄弟 監督)など

上映劇場

北海道
シアターキノ 上映終了 WEB
函館市民映画館シネマアイリス 上映終了 WEB
東京都
シネマ・チュプキ・タバタ 上映終了 WEB
ユーロスペース 上映終了 WEB
K's cinema 上映終了 WEB
神奈川県
ジャック&ベティ 2022.7.23(土)以降、続映予定 WEB
川崎市アートセンター 上映終了
「満開!花盛り映画祭」上映終了
WEB
埼玉県
深谷シネマ 上映終了 WEB
群馬県
シネマテークたかさき 2022.6.24(金)~6.30(木) WEB
茨城県
あまや座 上映終了 WEB
栃木県
宇都宮ヒカリ座 上映終了 WEB
小山シネマロブレ 上映終了 WEB
新潟県
新潟・市民映画館 シネ・ウインド 上映終了 WEB
長野県
松本CINEMAセレクト 上映予定 WEB
上田映劇 上映終了 WEB
富山県
ほとり座 上映予定 WEB
静岡県
シネマイーラ 上映終了 WEB
静岡シネ・ギャラリー 上映終了 WEB
愛知県
名古屋シネマテーク 上映終了 WEB
刈谷日劇 2022.7.22(金)~7.28(木) WEB
京都府
京都みなみ会館 上映終了 WEB
大阪府
シネ・ヌーヴォ 上映終了 WEB
シネ・ヌーヴォX 上映終了 WEB
兵庫県
元町映画館 上映終了 WEB
広島県
シネマ尾道 上映終了 WEB
呉ポポロシアター 上映終了 WEB
福岡県
KBCシネマ 上映終了 WEB
熊本県
Denkikan 上映終了 WEB
大分県
シネマ5 上映終了 WEB
別府ブルーバード劇場 上映終了 WEB
鹿児島県
ガーデンズシネマ 上映終了 WEB
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