イギリス在住の女性監督Jenny Luの中国人の友人がロンドンのヒースロー空港で自殺をした。
後にLuは、その友人が英国でセックスワーカーとして働いていたことを知る。
アジア移民の現実を映画として世の中に提示するために、Luはクラウドファンディングで資金を集め7年の歳月をかけて本作「THE RECEPTIONIST」を製作した。
2017年にソチ国際映画賞&フェスティバルで最優秀映画賞を受賞し、エジンバラ国際映画祭オフィシャルセレクションで上映されたほか、アジアン・アメリカン国際映画祭をはじめ、各国の映画祭で上映・受賞。
2018年の第一回 熱海国際映画祭グランプリを受けて、日本国内での上映が決定した。
・監督
Jenny Lu (ジェニー・ルー|盧謹明)
台湾出身、英国在住の女性監督。今回が長編映画初監督となる。
・出演
Teresa Daley (テレサ・デイリー|紀培慧)
アメリカ人父と台湾人の母を持つハーフで、アメリカ生まれの台湾育ち。台湾の映画やドラマで活躍。『ハロー、グッバイ』『トランスフォーマー/ロストエイジ』などに出演。
Chen Shiang-chyi(チェン・シャンチー|陳湘琪)
台湾ニューシネマを代表する映画監督エドワード・ヤンに見いだされ『牯嶺街少年殺人事件 』で映画デビュー。その後、ツァイ・ミンリャンの『河』に出演以降、全長編作品に出演。第51回金馬奨では、最優秀主演女優を受賞したこともある名女優。
第一回 熱海国際映画祭審査員:
岡田裕(映画プロデューサー)、行定勲(映画監督)、ホ・ジノ(映画監督、韓国)、杉野希妃(映画監督)、スコット・ヒラー(2004アカデミー賞 最優秀撮影賞「Twin Tower」)、スティーブンデビットブルックス(脚本家)
ザ・レセプショニスト(THE RECEPTIONIST)
監督:Jenny Lu|出演:Teresa Dailey、Josh Whitehouse、Chen Shiang Chi|2017年|イギリス・台湾 合作|102分
ロンドンの不法風俗マッサージパーラー。
客とアジア出身の女性たち、女経営者が家族の様な人間関係を装うが、しかし実態はお金とセックス、暴力に縛られた、虚構の世界。そこで働く女性たちは、移民であるが故に危険と隣り合わせの中、生き延びるのに必死でそこで働く。大学を卒業したばかりの台湾人ティナ(テレサ・デイリー)もロンドンで職にありつけずにそこで受付嬢として働く。周囲のイギリス人や恋人からまで白い目で見られるティナ。この映画は、自身もアジア出身の移民で、ロンドン在住のJenny Lu監督が、移民受け入れに舵を切った日本人に、移民する側の闇を問いかける。
2019年
5/10(金)~5/16(木)
イオンシネマ富士宮
10/25(金)~
イオンシネマ板橋、名古屋茶屋、茨木
10/26(土)~11/15(金)
新宿K's cinema
2020年
2/8(土)~2/21(金)
宇都宮ヒカリ座
2/15(土)~2/28(金)
大阪シネ・ヌーヴォ
2/29(土)~3/6(金)
大阪シネ・ヌーヴォX